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「スポーツで健康ライフ」第14回

今日からはじめる「筋トレ」で、めざせ理想のボディライン

筋トレと聞くと、スポーツジムなどでトレーニングマシンを使って筋肉を鍛えるイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。しかし、まず最初は自宅でできるトレーニングに挑戦してみませんか。腕立て伏せや腹筋など、特別な道具がなくてもできるおなじみの筋トレの正しいフォームや、より効果的に筋トレをするために知っておきたいポイントなどをご紹介します。

今日からはじめる「筋トレ」で、めざせ理想のボディライン

筋トレをはじめる前に、かならずストレッチをおこないましょう。筋トレのパフォーマンスを向上させるだけでなく、けがを予防するためにも重要です。体操のようにからだをおおきく動かしながら筋肉を伸ばす「ダイナミックストレッチ(動的ストレッチ)」を短時間おこなってから筋トレに入るのがおすすめです。

初心者にもおすすめ、基本の筋トレ

プッシュアップ(腕立て伏せ)

筋トレメニューの代表格。胸や二の腕、背中のほか、体幹にも効くトレーニングです

  1. 腕を肩幅程度に広げ、床に手をつく
  2. 膝、腰、背中、肘をまっすぐに伸ばす
  3. 肘を曲げて、床に胸がつきそうになるまで、ゆっくり体を落とす
  4. 手のひら全体で床を押すイメージで体を持ち上げる

①~④を10〜15回繰り返して1セットとし、まずは1日3セットを目標に。辛いと感じる場合は、膝を床につけた体勢でもOKです。慣れてきたら膝を上げ、回数を増やしていきましょう


クランチ(腹筋)

お腹まわりの筋肉を鍛えるスタンダードなトレーニングです

  1. 仰向けになって太ももを床から垂直に上げ、膝を軽く曲げる
  2. 両手を頭の後ろで組む
  3. 肩甲骨は床につけたままのイメージで肩を床から離し、おへそを見る
  4. 息を吐きながら体幹を巻き込むように頭を膝に近付ける

ポイントは、ゆっくりとした動きで筋肉を意識しながらおこなうこと。①~④を10回繰り返して1セットとし、2〜3セット程度おこなうのがおすすめです。1セット(10回)ごとに、インターバルとして30秒ほど間をあけましょう。継続しておこなうことで、腹直筋や腹斜筋の強化が期待できます


フロントブリッジ(プランク)

腹横筋や太もものインナーマッスルを鍛えるトレーニングで、初心者でもはじめやすい筋トレメニューのひとつです

  1. マットなどの上にうつ伏せになる
  2. 腕を肩幅に広げて上半身を軽く起こす
  3. つま先をたてて下半身を浮かせ、前腕とつま先で体を支える体勢を30秒キープする
    このとき、肩からつま先までが一直線になってお尻が締まっていることを意識すると良い

①~③を1セットとして、3セット程度おこなうのがおすすめ。③で体勢をキープしている間は腹部に力を入れるとより効果的です


ドローイング

初心者でもインナーマッスルを気軽に鍛えられる筋トレメニューです

  1. 仰向けになって膝をたてる
  2. 何度か腹式呼吸したあと、息をゆっくりと吐きながらお腹をへこませる
  3. 息を出し切って限界までお腹をへこませたら、その状態で30秒キープ

①~③を1セットとして、3セット程度おこなうのがおすすめです。継続しておこなうことで、腹横筋やインナーマッスルの強化が期待できます


スクワット

大臀筋やハムストリングス、大腿四頭筋といった下半身の筋肉を鍛えられるトレーニングです。下半身には全身の筋肉量のおよそ3分の2が集まっていると言われ、下半身の筋肉を鍛えることで基礎代謝のアップが期待できます

  1. 肩幅の1.5倍ほど足を開いて立つ
  2. つま先と膝を少し外側に向けて、手は胸の前で合わせる
  3. お尻を後ろに突き出すようなイメージで、腰を落としていく
  4. お尻と膝が同じ高さになるまで腰を落としたら、元の位置に戻る

③〜④を10回繰り返して1セットとして、2〜5セットを目標に。腰を落とすときは、膝が内側に倒れたり背中が丸まったりしないように注意しましょう


ヒップリフト

大臀筋やインナーマッスルを鍛えるトレーニングです。ヒップアップ効果や姿勢の改善が期待できます

  1. 仰向けの姿勢で両脚を腰幅に開いて膝を90度に曲げる。両腕は体側に沿わせておく
  2. 足裏全体を使って腰を持ち上げ、肩から膝までが一直線になるようにキープする
  3. 力を抜かずにゆっくりと、床ぎりぎりまでお尻を下ろす

②〜③を20回繰り返して1セットとして、まずは1日3セットを目標に。小さめのクッションなどを膝に挟んでおこなうとより効果的です。お尻が床につかないようにしっかりと上げることを意識しましょう。このとき、腰を反らすと痛めてしまうことがあるので、腹筋にも力を入れながらおこないましょう

筋トレ後にも、ストレッチでからだをケアすることを忘れずに。筋トレ後のストレッチには疲労の早期リカバリーやリラックスなどの目的があります。時間をかけて筋肉や関節をゆっくりと伸ばし、心とからだを休ませる「スタティックストレッチ(静的ストレッチ)」を丁寧におこないましょう。

 

筋トレの効果を上げる4つのポイント

  • 鍛える目的や部位をしっかりと意識する
    なんとなく筋トレをするのではなく、鍛える目的や部位をしっかりと意識しながらおこなうことで効果に大きな差が出ます。たとえば、ヒップアップを目指すならお尻や下半身の筋肉を意識する、バストアップを目指すなら胸まわりや上半身の筋肉を意識するなど、鍛えたい部分の筋肉を意識しながら筋トレをすることが効果を高めるコツです
  • 負荷のかけすぎ・無理のしすぎに注意する
    筋肉を鍛えるためには、日常生活で体験しているよりも高い負荷で筋トレをおこなう必要があります。ただし、無理に負荷をかけるとモチベーションを維持できず、挫折する原因になってしまうので、「少しだけきつい」と感じる程度の負荷からはじめるのがおすすめです。
    まずは簡単なトレーニングメニューを3セット程度からはじめ、1回のトレーニングは30分程度にすると良いでしょう
  • 筋肉を休ませて「超回復」させる
    筋肉は「破壊」と「修復」を繰り返すことで育てられるため、筋トレにおいて休息はとても重要です。負荷や刺激を受けた筋肉は一部が破壊されますが、休息や睡眠によって修復され、より成長します。この過程を「超回復」と呼び、筋肉の修復には48〜72時間かかると言われています。そのため、とくに初心者は毎日筋トレをするのではなく、週3回程度からはじめるようにすると良いでしょう。
    また、同じ部位ばかり鍛えるのではなく、曜日ごとに違う筋肉を鍛えるなどバランスの良いスケジュールを組むのもおすすめです
  • バランスの良い食事を摂る
    トレーニングによって傷ついた筋肉をリカバリーさせるには、筋トレ後の栄養補給がとても大切です。筋トレ後のからだはエネルギーや栄養素を大量に消費しているため、このタイミングでからだが必要とするタンパク質・糖質・ビタミンなどの栄養素をバランス良く含んだ食事を摂ることが重要です。また、ダイエットの目的で控えがちな炭水化物も筋肉を動かすエネルギー源となるので、欠かせない栄養素のひとつです。
    プロテインやサプリメントで補給するのも手ですが、これらはあくまでも補助食品なので、普段から栄養バランスに配慮した食生活を送ることを心がけましょう

これから筋トレをはじめよう・続けようと考えている方はぜひ、ウェア選びにも注目してください。基本的には、Tシャツにスウェットパンツなど動きやすい服装でOKですが、汗を吸収して素早く乾かしてくれる吸汗速乾性の高いウェアや通気性に優れたウェア、体を大きく動かしやすいよう体にフィットするストレッチ性に優れたウェアを選ぶとより快適に筋トレができます。また、トップスには、筋肉の動きがよく見えるタンクトップや半袖シャツがおすすめです。
ウェアに加えて、ヨガマットやダンベル、チューブなどの補助アイテムを揃えれば、モチベーションアップにもつながりそうですね。適度な筋トレは、健康づくりや肩こり・腰痛などの改善にも役立ちます。理想のボディラインを手にいれるためにも、今日から筋トレをはじめてみませんか。

茨城県ゆかりの方にご協力いただいた、セルフトレーニング動画を近日公開予定!

茨城県スポーツ情報ポータルサイトSpoibaでは、県民の皆さんの運動習慣づくりに役立つ情報を発信しています。
ご自宅や職場で気軽に始められるセルフトレーニングを楽しく学ぶことができるオリジナル動画を、近日公開いたします。
STEP1からSTEP3の3部構成で、「準備運動・ストレッチ編」「基礎編」「応用編」と分けてご紹介。講師や進行役には、茨城県ゆかりの方にご協力いただきました。ぜひお楽しみに!

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