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バレーボールを通じて元気を届けたい—— 日立Astemoリヴァーレ・長内美和子選手インタビュー

2024-25シーズン大同生命SV.LEAGUE WOMENへの参戦が発表された日立Astemoリヴァーレ。ひたちなか市に本拠地を構える女子バレーチームです。7月からはチーム名称も「Astemoリヴァーレ」と変わり、さらなる飛躍を目指すチームのキャプテン・長内美和子選手にお話をうかがいました。

日立Astemoリヴァーレインタビュー

1895年、アメリカで誕生したバレーボール。子どもから大人まで楽しめるチームスポーツとして、スポーツ少年団やママさんバレーなど、日本でも広く親しまれている競技です。日本のバレーは世界の強豪とも渡り合い、男子・女子ともに世界ランキング一桁につけています。2023年10月、日本男子代表がひと足先にパリ五輪への出場権を獲得。女子代表も残りの出場切符を目指し、5月からの国際大会に挑みます。
そんな日本バレーボールの国内最高峰リーグ・V.LEAGUE DIVISION1 WOWENに所属する日立Astemoリヴァーレ(ひたちなか市)の長内キャプテン、上坂副キャプテンにお話をうかがいました。

今回は、キャプテンを務める長内美和子選手のインタビューです。

上坂瑠子選手のインタビューはこちら

長内美和子選手(日立Astemoリヴァーレ・キャプテン)

長内美和子選手(日立Astemoリヴァーレ・キャプテン)"

日立Astemoリヴァーレで夢を叶える

バレーボールとの出会いを教えてください。

長内選手
元々、母と兄がバレーボールをやっていたんです。兄の大会や、ママさんバレーの応援に行ったりしていたので、小さい頃からバレーボールは身近なものでした。自然とその流れで私自身もバレーボールをはじめました。小学校3年生の時に地元のクラブチームに入ったんですが、始めたばかりの頃はもうとにかく楽しくて!学校が終わるとすぐバレーに飛び出していく、みたいな毎日でした。チームのコーチの方針が、小学校高学年になるまではまず楽しくバレーに親しめることを重視していて、ボール遊びみたいな感じだったんですけど。それが、私とバレーボールとの出会いです。

その後、中学、高校を経て、2016年に日立リヴァーレへ入団しました。

長内選手
バレー部が強い中高一貫の学校に入って、鍛えられました。自分のレベルも上がって、プロのバレーボール選手になりたい、という夢を抱いて頑張ってきましたが、なれるかどうかは…。不安はありましたが、日立リヴァーレ(現・日立Astemoリヴァーレ)からスカウトをいただいて入団しました。

入団当時、日立リヴァーレの印象は?

長内選手
入団前に練習を見学した際に、自分に合っているチームだなと思いました。特に雰囲気が良かったんです。練習の時から、プレーしやすい明るい雰囲気があって。実際に入団してもその印象は同じでしたね。選手同士も仲が良くて、オフの日にもよく一緒に出かけたりするんですよ。

休日はどのような場所でリフレッシュされますか?

長内選手
パン屋さんやカフェをめぐるのが好きで、よく水戸方面にお出かけしています。チームメイトを誘って行くこともありますよ!それから海が好きなので、ひたちなか市はすぐ近くに海があってふらりと行けるのが嬉しいです。阿字ヶ浦や、足を伸ばして鹿嶋とかもたまに出かけますよ。海鮮も大好きなので、那珂湊おさかな市場もお気に入りです。ひたちなか近郊は、リフレッシュには良い環境ですね。

長内美和子選手(日立Astemoリヴァーレ・キャプテン)"

キャプテンから見た、チームの強み

日立Astemoリヴァーレの強みはどのようなところだと思われますか。

長内選手
私たちの強みは、粘り強くラリーが繋がるところ。サーブレシーブもチーム全体として良くなってきていますし、乱れた時の二段トス(セッター以外の人がトスを上げること)を打ちきれる選手もたくさんいます。しっかりボールをハードヒットして決められる力があります。

見事なラリーが続くと見ている側としても盛り上がりますが、プレーしている側は大変ですよね。

長内選手
はい、すごくハードです(笑)。ラリーで決め切るためには、スパイカーだけではなく全員のプレーの質が重要です。一本目でどれだけ時間を作れるか、ラリ—中もコンビネーションが使えるか。チームメンバーは年齢差があるのですが、それを感じさせないぐらい連携も良くなってきています。全員が「勝利」という同じ方向を向いて取り組むことが重要だと感じています。

2023-24シーズンでキャプテンに就任し二年目となりましたが、ご自身の変化などはありましたか。

長内選手
キャプテンに選ばれた当初はとにかく驚きと不安でいっぱいでしたが、その時にコーチに言われたのが「キャプテンの経験は自分の成長にも繋がる」ということ。これまで自分のプレーだけに集中していましたが、キャプテンはチーム全体にも目を向けて、選手たちとのコミュニケーションを大切にしなければいけません。なかなか大変なのですが、そのおかげで自分が出来ることも増えてきました。例えば何か、メンタルなど変化があった時にフォローしてあげられる頼れるキャプテンになりたいです。

長内美和子選手(日立Astemoリヴァーレ・キャプテン)"

長内美和子選手(日立Astemoリヴァーレ・キャプテン)"

今後の展望について

日立Astemoリヴァーレのこれからについて、ぜひ展望をお聞かせください。

長内選手
2024-25シーズンから「S-Vリーグ」という新リーグに移行します。2023-24シーズンレギュラーラウンドは7位。優勝に手が届かなかったこれまでの悔しさをプラスに転じられるように、来シーズンの変化を良いきっかけにしてポジティブに取り組んでいきたいです。最近のVリーグの試合は、音や照明など、来場者に楽しんでもらえるよう演出にも凝っているんですよ!皆さんにバレーボールを通じて元気を届けられたらと思うので、ぜひ観戦に来てみてください。そして、たくさんの方に観に来てもらってバレーボールを更に盛り上げるためには、私たち選手一人ひとりの意識づけが大事だと考えています。

地域とのかかわりなど、何か取り組まれていることはありますか?

長内選手
ホームタウンのひたちなか市でのバレー教室など、地域の皆さんとの交流の機会も少しずつ増えてきました。2024年からは、U-15のユースチームも設立し未来のバレーボール選手を育成する活動に取り組んでいきます。私個人としては、もっと地域と関わって、子どもたちともふれあえる場を作っていければと思っています。そして地域の皆さんに、日立Astemoリヴァーレを応援していただけるよう頑張っていきたいです。

長内美和子選手(日立Astemoリヴァーレ・キャプテン)"

長内美和子選手(日立Astemoリヴァーレ・キャプテン)"

長内おさない 美和子みわこ

1997年生まれ、東京都葛飾区出身、文京学院大学女子中学校・高等学校を経て2016年に日立リヴァーレ(現・日立Astemoリヴァーレ)へ入団。ポジションはアウトサイドヒッター。パワーのあるスパイクとサーブを武器に、プレー面でもメンタル面でもチームを率いるキャプテン。2024年度バレーボール女子日本代表チームの登録メンバーに選出。

日立Astemoリヴァーレとは

茨城県ひたちなか市を本拠地とする、日立Astemoの女子バレーボールチーム。
「防御は最大の攻撃なり」をモットーに、拾って繋いで攻め返し、ミスの少ない全員バレーで戦うプレースタイルが特徴。
1980年11月21日に日立佐和女子バレーボール部(当時)が発足。2010年4月に日立リヴァーレに、2021年8月に現在の日立Astemoリヴァーレに改称する。
2023-24シーズンはV.LEAGUE DIVISION1 WOMEN(V1女子)に所属し7位。
秋に開幕する2024-25シーズンからは、V.LEAGUE REBORNとして新しく始まるS-V.LEAGUE(SVリーグ)に参戦する。
ホームゲームは、ひたちなか市総合運動公園総合体育館や日立市池の川さくらアリーナ等で開催。
今回の取材は、本拠地・ひたちなか市にある練習場のリヴァーレアリーナで行いました。

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